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1990年度 研修担当として

新入社員数十名を迎えることとなり、前任者から教わりながら準備をしました。

勝手がわからないうちは、教材の印刷や食事の手配といった裏方仕事で精いっぱいでした。

前年度末、親会社が韓国で合弁設立したリース会社から管理職2名が自動車リースの勉強に来て、その講義の通訳として3日間張り付いたことがありました。

すると、どこから伝わったのか、親会社から、韓国から役員夫妻が何組か研修と懇親のために来日するので、アテンドを頼みたい、と連絡がきました。

新入社員研修の最中に関西に出張し、日韓の役員ご一行様と花博に同行、どの建物でもVIP待遇ですぐに入場することができ、良い席に通されました。夜は高級中華料理でした。人生でこんなことは生まれて初めてでした。

翻訳ソフトウエアを扱っていた最初の会社では、全員が英文タイプができたのはもちろんのこと、達者なローマ字入力で日本語を打ち込んでいました。それに比べてこちらは、多くの人がカナ入力をしており、OA操作スキルが著しく低レベルでした。そこで、タイプ練習ソフトの企業用パックを購入し、希望者に配布して自主練習をしてもらい、若手から徐々にローマ字入力を定着させていきました。

秋にはフォローアップ研修の教材を考案し、単元によっては講師を務めるまでになりました。不定期に入社する、主に地方の中途採用者のため、短期で小規模な集合研修も設定し、基礎知識は初期に身につけられるよう配慮しました。

通信教育の取りまとめも担当業務だったので、知識ゼロだった簿記3級コースを自ら受講し、秋には合格しました。社内の損害保険代理店資格取得促進にも取り組み、損保会社の講師を招いて社内勉強会を開催したりしました。自分も上級代理店資格に合格しました。

この年、以前の会社が倒産しました。上司に「これも経験だから」と勧められ、支給されなかった賞与を請求するため債権者の一員となり、裁判を傍聴に行きました。