生命保険
1989年、独身だった25歳の秋、日替わりで会社に出入りしていた生命保険会社の営業ウーマンを見定め、各社から提案された内容をよくよく吟味し、定期付養老保険に加入しました。
社内の若い女性は「5年ごとにお祝い金が出るタイプ!」といった契約を選んだりしていたようですが、私は貯蓄性が高く、55歳までの死亡保険金が1000万円というコースを選びました。受取人は母でした。もちろん、保険料の総額が浮く、年払い契約です。
結婚したので受取人を夫に変更したいと思って営業さんに連絡すると、名義変更もしろと言います。
そしてまた、「戸籍出せ攻撃」です。
私は会社から言われた最小限の名義変更しかしなかったのであまり戸籍を準備せずにすみましたが、まじめに全部変更する人は、いったいどれだけの戸籍が必要なのでしょう。戸籍は遠方から取り寄せるケースも多いですし、何より、タダではないのです。
全然気が乗らないので、夫を通じてのろのろと名古屋から戸籍を取り寄せ、営業さんの差し出す書類に、本来のフルネームを書きました。
すると翌週、「ここは新姓を書いてもらわないといけない」と新しい書類を出してきたので、「百瀬(戸籍姓)まなみ」と書きました。
それを持ち帰ったらだめだったらしく、また書類を持ってきました。
「名義変更なんかしたくないんですよ!死んだら払ってくれるんでしょ!?」
勢いで押し切って、変更せずに済ませました。