姑との闘い
普通の人の子です。夫が大好きですから、結婚当初はその両親も大事にしようと考えていました。
同居し始めた当時、筆まめだった私は、夫の親にときどきハガキを送ったりしていたと思います。
すると、姑から電話が来ました。
「あなたが仕事上、旧姓を使用するのはかまわないと思うの。でも、私たちに何か送るときには、同じ姓にしてもらえないかしら」
と言われたので、
「それはなぜですか?」
と聞き返しました。
社宅に入るために夫姓で法律婚をしたものの、外向けはすべて旧姓で通す、という約束を夫としていたので、姑にどうこう言われることではありません。
「一緒になった気がしない、親しみがわかない」
と姑がわあわあ言います。
そう言われても、この姑とは、最初から何も一緒になった覚えはないので、
「それには、『はい』とお答えできませんので」
と、電話を切りました。
そうしたら、しばらくして実家の母から、
「向こうのお義母さんがこんなことを言ってきたから、名乗ってあげなさい」
と電話がかかってきました。
私は怒り狂い、夫に、
「今後、私の名前では、夫の実家には何一つ送らない!」
と宣言し、最後までその姿勢を貫きました。
後日談ですが、姑、兄嫁さんにも
「まなみさんに郵便を送るときには、宛名をうちの姓にするように」
と言いつけたらしいです。
しかし兄嫁さん、
「それはまなみさんのポリシーですからー」
と、華麗にスルーしてくれたようです。