初めての露出狂
これも西武池袋線での体験ですので、大学生の頃です。
いつものように石神井公園駅の急行にぎゅうぎゅうに詰め込まれ、揺られていました。
左側の男が何やらおかしな動きをするので、注意深く見ていました。
あまり背は高くなく、風采の上がらない感じの二十代後半くらい?当時手作りが流行っていた、キルティングの布で作られた上をひもで絞める袋を持っていました。水色で、かわいらしいペンギンのアップリケがついていました。
そのうち、ぷーんと生臭い香りが。
もう一度顔を向けたところ、露出された性器を真上から見てしまいました。
反射的に、混雑する車内で左腕を曲げたまま振り上げ、肩か胸に鋭く肘鉄を入れました。
男は「うっ」とうめき、反対側に少し体を向け直し、ファスナーを上げたようでした。
首都圏の友人からはさまざまな露出狂の体験談を聞きましたが、私が遭遇したのはこの男が最初で最後です。