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最年少記録

1997年の4月頃だったのではないかと思います。息子がまだ赤ん坊くさかった記憶があるので、1998年ではないような気がします。私は32歳で、すでに現住所に越しており、保育所も近くに移っていました。

山手線から京王井の頭線に乗り換え、駒場東大前駅までは2駅です。会社帰りにこんな短い区間でおしりを触られました。

猛烈に腹が立ちました。

この日は息子を引き取った後、新宿に向かい、女友達数名と飲み会をする約束だったからです。

その怒りもこめて、痴漢の手に爪を立てて証拠を残したうえで、振り向きざまに腕をひねり上げました。

金髪で細身の、おしゃれっぽい若い男子でした。

京王井の頭線は駅の間隔が狭いので、すぐに着いてしまいます。男の黄色っぽいセーターをつかんで引きずり下ろし、
「駅員さーん、痴漢をつかまえました」
と叫びながら連行しました。

するとこの野郎、
「セーターが伸びてしまいますから、手を持ってください」
と、妙に冷静なことを言います。そこまで言うなら、と手を引っ張って階段を上がりました。

これまでの経験から進め方はわかっているので、駅事務室に痴漢を預かってもらい、保育所から息子を回収してきました。今回は、駒澤大学法学部の3年生、21歳ということでした。また法学部です。

パトカーで目黒署に移動しました。まだ携帯電話は普及しておらず、そこで電話を借りて飲み会の店に電話し、長時間かかるので先に始めておいてほしい、と仲間に頼みました。

このときは取り調べの様子があまり記憶にありません。なぜかというと、息子がすっかり飽きてしまってちょろちょろ動き回るので、食パンやミカンをもらって食べさせ、機嫌をとりながら調書を作る、ということでひやひやしっぱなしだったのです。それでも、要領がわかっているので、すらすら話したのではないかと思います。

終わってから、パトカーで飲み屋まで送ってもらいました。

だいぶ時間が過ぎてしまったのですが、とっておいてくれた料理をガツガツ食べながら、痴漢の話を披露しました。

どうせ触るなら、こういう大事な約束のない日にしてもらいたかったです。