簡単なのに引き受け手が見つからない
それは、「離婚届の証人」として署名捺印する役割です。
婚姻届なら時間的な余裕もありますので、双方の親族に一人ずつ頼む、友人でも喜んで協力してくれる、ということが多いでしょうが、手間は同じでも、離婚届だと断られて困るとよく聞きます。
頼むのにふさわしい人が思い浮かばない、というケースもあるようです。
私がペーパー離婚したときも、探すのに苦労したわけではありませんが、パスポートのために急いでいましたし、一度にものわかりのいい人を2名ゲットするタイミングがそこしかなかった、という理由で、残業中の女性同僚に書いてもらった、ということがあります。
mixiで古くから夫婦別姓コミュニティに投稿しているため、多少は名前が知られておりまして、ペーパー離婚再婚の署名をしてくれと頼まれ、夫と二人で書いて郵送したことが何度もあります。
最近も、検索で私が離婚を手掛ける行政書士と知って電話をくださったお客様から、急ぎの署名捺印を頼まれました。
「夫が会社に行ってしまったので、お預かりして郵送では…」
「急いでいるんです!」
「あ、そうだ、たまたま25歳の息子が在宅勤務ですが、息子でもいいですか」
といったやりとりをして、我が家の近くまで来ていただき、息子とともに署名捺印をしました。
実は息子、2年くらい前にも一度、離婚届に書面捺印しています。法学部で家族法を専攻したことですし、書類の実物に触れるのもいいのではないかと考えました。もちろん、お客様のお許しを得たうえでのことです。
厳密には行政書士の仕事ではないため、報酬をいただきにくいのですが、「相談料」ということで請求し、流れでしばらくお話もしました。