住宅購入
1996年になって間もなく、社宅の狭さを感じるようになりました。3Kで47平米。その前の社宅の38平米よりはましですが、赤ん坊の道具が増えるにつれ、みるみる余裕がなくなってきました。
折り込みチラシの中に、私の職場に歩いて行けそうな格安の一戸建てを見つけました。問い合わせると、そこは売れてしまったということですが、他にいろいろ紹介してもらいました。
赤ん坊とミルク、お湯を持って、毎週のように不動産見物に繰り出しました。
5月頃、キャンセル流れの物件に巡り合いました。以前のお客さんは与信の点で難があったものの、我々がそれなりの勤続年数を持つ会社員夫婦だったので、審査が通りそう、ということで勧められました。
新築一戸建てを所有するのです。嬉しくてたまりません。
しかし、住宅購入や融資となると、すべての面で戸籍姓での手続きを要求されます。百瀬の名刺を渡してそちらで呼ぶようにしてもらいましたが、書くのはことごとく戸籍姓です。それも、記入個所や回数が多いです。印鑑も自分の姓と思っていないものを何度も押さねばなりません。
企業グループの融資書類も、社内便で戸籍姓で来てしまいます。そういうものが人目に触れるのがいやなのです。
旧姓使用の人はだいたい、住宅購入の段階でたいへんなダメージを受けるようですね。自分も一度経験したのでよくわかります。
本来の姓を守るため、公共料金の契約者は自分にしてきました。免許証を旧姓のまま住所変更するにも、公共料金の通知書があることが重要なのです。ところが、建築会社が勝手に夫の名で申し込みをしていました。それで文句を言わない夫婦が多いのかもしれないですが、一度は確認すべきことではないでしょうか?かんかんになって苦情を言い、すぐに全部、私の名義に変更しました。